はもすきが好物です

本との間で対話が成立するようなブログを目指したい

新書

日記で読む日本文化史

鈴木貞美(2016)『日記で読む日本文化史』平凡社新書 日記をつけるという経験は誰しもあるだろう。それが夏休みの絵日記でいやいや書かされたものなのか、自らの妄想が垂れ流され黒歴史と化した若気の至りなのかはひとそれぞれである。facebookやtwitterで日…

革新自治体:熱狂と挫折に何を学ぶ

地方自治のなかだけでなく、政治を語るときであっても「革新」という言葉は聞かれなくなって久しい。地方議会や首長を選ぶ選挙で、政党が対立する経験もない人がいるかもしれないし、そもそも地元の選挙など興味がないという人もいたりするのだろうか。そん…

真田四代と信繁

今年の大河ドラマ『真田丸』は、毎週腰を据えてじっくりと見ている唯一のドラマで、その時代考証を担当している丸島和洋氏がしたためたのが、丸島和洋(2015)『真田四代と信繁』平凡社新書である。新書とはいいつつも、情報量は豊富で、いろいろな学説も織…

「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか

いままで、外国語教育ばかりだったので、今回は違うテーマでいきます。たまには、違う本も読んでおかないと、頭が凝り固まりそうなので。読んだ本は浅羽通明(2016)『「反戦・脱原発リベラル」はなぜ敗北するのか』ちくま新書である。 「反戦・脱原発リベラ…